外壁塗装・塗料の種類について
2022.07.06 09:54
外壁塗装工事を検討される方の多くが「どんな塗料を選んだらいいの?」という疑問をお持ちです。
特徴や値段なども様々で悩まれる事と思います。
まずは、塗料には大きく分けて下記のような種類が挙げられますのでご紹介いたします。
◆アクリル塗料◆
耐用年数:5年
アクリル塗料はアクリル樹脂を主成分とする塗料です。
古くからある塗料ですが、ウレタンやシリコン塗料などの高機能な塗料の普及により、現在は使用されることも少なくなりました。
安価ですが、耐久性の問題から屋外には不向きとされています。
ですが、扱いのしやすさから屋内のDIYなどで利用される事もあります。
◆ウレタン塗料◆
耐用年数:5~7年
ウレタン塗料は、ポリウレタンをベースにして作られる塗料です。
安価ですが、アクリル塗料と比較すると耐久性も高くなります。
以前は外壁塗装でも多く利用されていましたが、近年はより耐久性の高いシリコン塗料が主流となっています。
◆シリコン塗料◆
耐用年数:8~12年
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分とする塗料です。
シリコン樹脂は、シャンプーなどの生活用品やシーリング材などの建築用製品など広く使用されている素材です。
安価なアクリル・ウレタン塗料よりは価格は上がりますが、耐久性が高いので価格と品質のバランスが良く、屋根・壁共に最も多く選ばれている塗料になります。
各大手塗料メーカーより、耐久性・低汚染性・防カビなどの機能がワンランクアップしたプレミアムシリコン等の最上級シリコン塗料も出ています。
◆ラジカル制御型塗料◆
耐用年数:8~12年
ラジカル制御型塗料とは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子であるラジカルの発生を可能な限り抑える効果のある塗料の事です。
この塗料には高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分が配合されています。
この2つの成分の働きによって、劣化しにくく耐候性の高い塗膜を形成することが可能です。
比較的新しく発売された塗料になります。
◆フッ素塗料◆
耐用年数:15~20年
フッ素塗料とは、フッ素樹脂を配合した塗料の事です。
耐候性・耐寒性・低摩擦性・不燃性に優れているという特徴があります。
親水性が高く、外壁に付着する低汚染物質は雨で流れ落ちていきます。
この優れた耐久性や耐候性で、高層ビルや宇宙産業機器に用いられる事もあるほどです。
価格は高いのですが、耐用年数も長いので塗替えが必要になる回数を減らすことが出来ます。
◆光触媒塗料◆
耐用年数:15~20年
光触媒塗料とは、太陽光が当たることにより汚れを分解するセルフクリーニングの機能を持つ塗料の事です。
光触媒塗料に含まれている酸化チタンが太陽光(紫外線)に反応することにより、外壁に付着した汚れを分解し、そこに雨があたることで汚れを洗い流します。
ウレタンやシリコン等の塗料を塗った外壁にプラスして塗装し、光触媒機能を持たせます。
◆無機塗料◆
耐用年数:18~20年
無機塗料は、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料です。一般的にはセラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料のことをいいます。
無機物は紫外線で劣化しないため、無機成分を多く含む無機塗料は、外壁塗装の劣化要因である紫外線のダメージを受けにくく、高い耐久性を有しています。
簡単に塗料の種類をご説明しました。
他にも遮熱断熱塗料(ガイナ)など、様々な特徴を持つ塗料があります。
現在の多くの外壁塗装で使用され主流となる塗料はシリコン塗料で、各メーカーより多くの種類のシリコン塗料が流通しています。そのため価格の面でも性能の面でも優れたコストパフォーマンスを発揮するので人気が継続しています。